今日のひとRiごと(2003年9月)

2003年09月11日
21:05 いやー、見事な満月。今日は中秋の名月。近年希 にない見事さ、午後8時現在であるが。▲さて、昨日、一 昨日と月と火星の大接近であったが、今日はチト様子が 違う。月と遠く離れた火星の輝き。火星の位置が毎晩の ように違っているのだ。はて? オリオン座やカシオペア の星座など、その日によって移動してしまったら、星座に はならないではないか。▲古代に唱えられた地動説・天動 説を最後まで悩ませた、これら数個ある星々の異常な動 き。今となっては簡単な答であるが、その名答は、これら は惑星だから。「惑星」と名付けられただけに、その動き は無法則に戸惑っていた。▲太陽系の第三惑星が我が 地球なら、その兄弟分に「水星」「金星」「火星」「木星」「土 星」「天王星」「海王星」「冥王星」がある。これらは地球か ら近いので、自ら光っていなくても、太陽の反射だけでも 地球から観ることができる。そして、地球から近いからこ そ、その動きが複雑に見えてしまうのである。太陽から近 い順に並ぶ短距離走のトラックを思い浮かべてもらいた い。第三惑星の地球がインから3コース目とすれば、火星 はその外側4コース、木星は第5コースとなる。カーブで先 往く火星や木星を、インから地球が追い抜けば、そのアウ トコースを走る火星・木星は後ずさるように、後方に消え 去る様に地球からは見えるはずである。▲一方、星座を 形成する星々は恒星と呼ばれている。自ら燃えて、光り輝 く、太陽みたいな星である。天文学的な数字でないと言い 表せないくらいに遠い所に存在する。だから不動に見える のだ。▲地動説・天動説が論争されていた頃、星の不動 なハズの理論に対して、火星や木星そして土星は自由気 ままに夜空を動き回っていた。ロケットなど無い時代に、 早くも「惑星」という概念を導き出していたのだから、昔の 天文学者や科学者たちは偉い。不幸にも、これらの学者 たちは、当時の裁判で「死刑」を求刑されてしまう。「あまり にも信憑性がない理論を公然に言い表した」といった罪 で。当時はキリスト教全盛時代、言論の自由はやはり無 かったんですね。詳しいことは、「ガリレオ・ガリレイ」や「ア リストテレス」関係の文献を読んでもらいたい。読書の秋 でもあるし。






戻る
前へ
次へ