今日のひとRiごと(2003年3月)
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07:04 夕べ放映の「キム択」主演人気ドラマ
「GOODLUCK」最終回。放映期間中の各航空業界への
求人応募がウナギ登りたとか。ドラマでの歯の浮くよう
な、現実離れした浮き世のストーリーには目もくれず、我
が興味の核心は主題歌「山下達郎」の「RIDE ON
TIME」。▲この曲、発リリースは20数年前、私が高校2
年の時。直訳すると「時に乗れ!」というタイトルだけあっ
て、当時「日立・マクセル」のカセット・テープのCMソング
にこの曲が使われていた。▲会議等、単に会話の録音
用メディアとして普及していたカセット・テープがレコード
からのダビング用に新ジャンルとして登場した時代だっ
た。ウォークマンが近い未来の登場だった当時、レコード
プレーヤーを携帯用に持ち歩くことはまず不可能なの
で、どこでも手軽に音楽を楽しむ若者たちはもっぱらラジ
カセを携帯用に持ち運んでいた。ピーキーで重低音のサ
ウンドを満喫するには、高パワーなアンプとドでかいスピ
ーカーを兼ね備えたラジカセが必要だった。ヒッピー風の
外人ならともかく、色白の日本人が大きなラジカセを担い
で電車に乗り込む姿は異様で、そしてなによりも周りに大
迷惑だった。▲「値段が高ければ、それだけ質も良い」。
今考えれば変な迷信だ。音楽用のカセット・テープも「ノー
マル」「ハイポジ」「メタル」と段階分けされて、私自身も
「高いモノ」は「いい音」の迷信を信じ切っていた。個人的
にランクの低い曲は安い「ノーマル」テープに、ひいきなア
ーチストのモノは高い金を出して「ハイポジ」仕様のモノに
録音した。▲デジタルなサウンドに慣れてしまった昨今、
たまに昔のコレクションを引っぱり出して聴くものの、音
が歪んで、こもっていてとても聴けたものではない。高価
だった「ハイポジ」「メタル」は尚更だ。当時の音響設備で
いまだに使えるものといったらスピーカーくらいなもの。
「大きい事はいいことだ!」チョコレートのCMではない
が、3ウェイの超デカいスピーカーはいまだに狭い我が部
屋で健在である。ところで、CD版「石川ひとみ・全集」なん
てどこかで出ていないかな。
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