今日のひとRiごと(2003年7月)
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15:21 先週一週間はまともなコラムも書けなくて済みませ
んでした。今日は時間もあって久しぶりに本腰を入れよう
かな。「我がコラムの命は何と云ってもその”オチ”にあ
る」。と、よくアクセス者からメールが来る事でもあるし。
久々にしっかりとしたオチ付きの「ひとRiごと」をどうぞごゆ
っくり堪能して下さい。▲世間では3連休らしいが、「人が
休むときに働いて稼ぎがナンボ」の世界では、当然日曜
日の今日だけが休暇。今日の過ごし方次第で以降一週
間の疲れ具合に影響がでてしまう。と、いうことで夏の青
い空と入道雲が入り交じった天気につられて「県高校野球
地方大会」を観に大和引地台球場へとバイクを飛ばした。
途中でフライドチキンと発泡酒を忘れずに買ってである。
実に6年ぶりかな、野球をナマで観戦するのは。第一試合
の対戦カードは桐光学園VS瀬谷高校。別に私にとっては
何の縁もゆかりもない両校。県立瀬谷高は大和の隣駅で
地元にしても、桐光なんて高校は聞いたこともないし、私
公の区別も、所在する市区町村名も知らない。▲今や空
襲警報を思わせるサイレンでの試合開始の合図もなく、
桐光側(一塁側)のスタンド席に着いたときは、既に桐光
が4点の先取点を取って尚も攻撃中だった。それにしても
回りの応援がやかましい。たまらずに一回表の攻撃が終
わって、3塁側に席を移した。▲2回裏、瀬谷高の攻撃、
早くも2アウト・ランナー無し。こんな状況下で珍事が発生
した。2ストライクに追い込まれた打者がその後何球か目
にファール・ボ−ルを打った。打者はキャッチャー後方に
転々と転がるボールをよそに、アウトと思ってそのままベ
ンチに向かってしまった。相手守備陣もチェンジと思って
ベンチに帰る。そこで主審が一言放った。「ファールだよ、
打席に戻りなさい!」。私の両隣の席からも罵声・野次が
飛んだ。「バッターしっかりしろ!」。「暑さで頭が参った
か!」。この状況の不可解さを、野球を知っている方なら
簡単に想像もつくはず。その時、左バッターの正面で観戦
していた私はしっかりと見ていた。彼(バッター)はセイフテ
ィー・バントを試みたのだ。それが主審には「振り」に見え
たのだろう。打者は勿論、守備陣も状況は分かっていた。
だから審判のコールを待つことなくチェンジと思ってベンチ
に向かったのだ。▲さて回は進んで6回。スコアは9−0で
桐光学園の圧勝ムード。どんな試合の状況でも、昔からこ
の回は攻撃側の応援団が敵チームへ応援のエールを贈
る習わしになっている。贈られた方は直立でそれを受け
て、拍手でお礼する。私が高校野球をナマで観戦する意
義はここだけに有ると言っても過言ではない。それほど、
いつ見てもいい場面である。▲このままのスコアで7回ま
で終了した。私は残り2回の観戦に備えてトイレと喫煙の
ために席を立った。席に戻ると桐光のナインがマウンド上
に並んでいた。しかも場内のアナウンスはこう告げる。「桐
光学園の勝利をたたえて、校歌を斉唱します」。と。▲要
するにゲーム・オーバー。10点差以内のスコアでも7回コ
ールドっていうルールはいつ出来たのだろう。オレだけだ
ったのだろうか、知らないで観戦してたのは。オチにして
は非常に情けない結末であった。▲追伸であるが、この
試合で主審を努めたお方は私が金融機関勤務時代の同
僚(兼先輩・上司)であった。最後の最後に一緒の支店勤
務、ご一緒した韓国での全てを洗い流した解散旅行の盛
り上がりは未だに忘れることは出来ない。久しぶりの拝見
で随分太っていたが、バックスクリーンの電光掲示板にそ
の名前をしっかりと確認した。Fさんだった。
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