今日のひとRiごと(2003年3月)

2003年03月24日
07:04 夕べ放映の「キム択」主演人気ドラマ 「GOODLUCK」最終回。放映期間中の各航空業界への 求人応募がウナギ登りたとか。ドラマでの歯の浮くよう な、現実離れした浮き世のストーリーには目もくれず、我 が興味の核心は主題歌「山下達郎」の「RIDE ON  TIME」。▲この曲、発リリースは20数年前、私が高校2 年の時。直訳すると「時に乗れ!」というタイトルだけあっ て、当時「日立・マクセル」のカセット・テープのCMソング にこの曲が使われていた。▲会議等、単に会話の録音 用メディアとして普及していたカセット・テープがレコード からのダビング用に新ジャンルとして登場した時代だっ た。ウォークマンが近い未来の登場だった当時、レコード プレーヤーを携帯用に持ち歩くことはまず不可能なの で、どこでも手軽に音楽を楽しむ若者たちはもっぱらラジ カセを携帯用に持ち運んでいた。ピーキーで重低音のサ ウンドを満喫するには、高パワーなアンプとドでかいスピ ーカーを兼ね備えたラジカセが必要だった。ヒッピー風の 外人ならともかく、色白の日本人が大きなラジカセを担い で電車に乗り込む姿は異様で、そしてなによりも周りに大 迷惑だった。▲「値段が高ければ、それだけ質も良い」。 今考えれば変な迷信だ。音楽用のカセット・テープも「ノー マル」「ハイポジ」「メタル」と段階分けされて、私自身も 「高いモノ」は「いい音」の迷信を信じ切っていた。個人的 にランクの低い曲は安い「ノーマル」テープに、ひいきなア ーチストのモノは高い金を出して「ハイポジ」仕様のモノに 録音した。▲デジタルなサウンドに慣れてしまった昨今、 たまに昔のコレクションを引っぱり出して聴くものの、音 が歪んで、こもっていてとても聴けたものではない。高価 だった「ハイポジ」「メタル」は尚更だ。当時の音響設備で いまだに使えるものといったらスピーカーくらいなもの。 「大きい事はいいことだ!」チョコレートのCMではない が、3ウェイの超デカいスピーカーはいまだに狭い我が部 屋で健在である。ところで、CD版「石川ひとみ・全集」なん てどこかで出ていないかな。


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