今日のひとRiごと(2004年5月)

2004年05月22日
21:18 夏目漱石の小説に「明暗」がある。何故か、小泉首相が北朝鮮を訪れる たびに、関係各者には、この「明暗」がもたらされる。今回も例外ではなかった。 「暗」の主役は、蘇我ひとみさんと拉致被害者の安否情報に携わる関係者たちだ った。「結果」というものが、公平に順番に「明」を与えるものとするならば、今回も 「吉報」に恵まれなかった家族たちがいる。▲ 前回の首相訪朝の時は、向こう の一方的な調査によって、この問題を簡単に片づけられる様相が示された。そ の点、今回の首相の決断は慎重だったと思える。横田めぐみさんや有本恵子さ ん、そして田口八重子さんたちが、いつか生きて日本に帰る日を待ち望んでいま す。少なくとも、今回の首相訪朝によって、絶望的な報告を受けなかったことが幸 いです。ただ我々は、確固たる証拠をもって証明される事実が知りたいだけで す。その為には、多少の時間がかかってもしょうがないのではないでしょうか。小 泉さん以外の歴代の総理大臣では、訪朝すら出来なかったと思っています。




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