今日のひとRiごと(2004年2月)
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20:23 今年は閏年。天文学的に言えば、帳尻を合わす年
と言うことである。何と何の帳尻を合わすのか? その答
えは、「地球の自転周期と公転周期の差さ」と、気軽に答
えます。▲ 太陽の軌道上を地球が、ある一点から丁度
一周すると、その間地球は約365.2422回の自転をします。
単純に、ピッタリと365.00周してくれれば、閏年などとという
概念はそもそも存在しません。実際に地球は、約1/4周ほ
ど多く回ってしまっているから、厄介なことになっているの
です。更に、小数点以下は、四捨五入するほどいい加減
にはいかないので、4年に一回、帳尻を合わせているので
す。この調整を行わないと、4年に1日ずつの割合で、カ
レンダーと季節がずれていきます。チリも積もれば、やが
て数千年後には、正月に真夏日を記録する事態に陥って
しまいます。▲ 天文学上での計算は更に奥が深くて、実
際には、4年に1回、1日を単純に加算してゆけば、今度
はお釣りが来てしまいます。詳しい計算例はこちらやこち
らで。そんな年は、閏年の特異年と言って、本来閏月とし
て4年ごとの2月に1日をプラスすることになっている慣例
を無視して、その年にはプラスはされません。約100年に1
回訪れる閏年の割合です。天文学的な計算よりも、実際
の地球の公転周期の方が不正確になっている現状をふ
まえて、宇宙の神秘を感ずる筆者のコラムでした。明日に
続く。
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